BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)は、長期に渡り世界各国の企業に活用し続けられています。データ処理や請求処理、財務、会計、顧客サービス、その他のバックオフィス活動など、企業内の労働集約的なプロセスを外部ベンダーに委託することで、社内のコスト効率化を実現し、内部リソースの活用を最適化してきました。
直近、ビジネス・プロセスは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション) による自動化が加速しています。自動化されるビジネス・プロセスは、社内、もしくは外部ベンダーにより全て管理される場合も増加してきています。
一方で、企業が保有するデータの中には大量の非構造化データが含まれている場合や、断続的かつ不規則なデータが存在する場合があるため、自動化処理の実現が難しい場合があります。
事実、そのような構造化されていないデータ形式の処理を行う場合、RPAを活用してビジネス・プロセスを自動化したとしても、正確なデータ処理ができないこともあります。その結果、コストを掛けた一方で社内の業務が効率化できないという失敗事例が世の中に存在してしまっていることも事実です。そのため、多数の実績を抱え、信頼できるパートナーに委託することが、自動BPOを成功のための鍵となります。
今回は、NashTechがグローバルで展開する、ビジネス・プロセス自動化サービスと成功事例をご紹介致します。
NashTechのビジネス・プロセス自動化サービス「AEO」
NashTech では、ビジネス・プロセス自動化サービス「AEO( Automation-Enabled Outsourcing )」 をグローバルで提供しています。AEOは、RPAを活用した自動化と、弊社のRPA技術専門家による分析を組み合わせたサービスです。前述したように、RPAで処理しきれない非構造化データの構造化プロセスの構築を専門家が担い、その後にRPAを活用して自動化することで、正確かつ自動化されたビジネス・プロセスを実現します。
また、NashTechでは、グローバルでの実績を元に標準化したビジネス・プロセス自動化プラットフォーム「NAP( NashTech Automation Platform )を構築し、お客様に展開しています。
NAP は、NashTechのこれまでの自動化対応実績を元に、ビジネス・プロセスを自動化する過程をパターン化し、最適化かつ汎用化された自動化プラットフォームです。パターン化の中には、前述した通りRPAが担う部分と、専門家が監視するべき部分も含まれています。故に、企業が自動化の際に陥るリスクに備えた最適化されたプラットフォームです。
そのため、弊社のお客様は、ビジネス・プロセスの自動化を弊社に委託する際に、 標準化された自動化プロセスに準ずることで、失敗のリスクを低減させ、 お客様に負担いただく時間とコストを最小限に抑えることが可能です。

AEOが提供する自動化プロセス
電子機器メーカー向けの請求データ処理業務への導入事例
では、実際のAEOの導入事例をご紹介します。グローバルな電子機器メーカーのお客様は、販売代理店から発毎月行される数千単位の請求書を確認し、販売された商品に特定のプロモーションによる割引が正確に適用された状態で請求されているかどうかということを確認する必要がありました。
NashTechは、UiPathの技術を活用し、販売代理店から送られてくる全ての請求書ファイルを集約し、特定のプロモーションによる割引が適用された上で請求されているかの判別までを自動化しました。
請求データの処理業務を自動化する中で、構造化されていない請求データがやはり存在していました。その中で、NashTechの専門家は、UiPathで自動化するために最適化されたデータベース構造をお客様に提案し、構造化されていないデータ処理プロセスを自動化させるために標準化されたプロセスを構築しました。また、外れ値や異常値の検出を行うことで、最適化された自動化を実現しました
その結果、自動化導入前は、数千時間かかっていた業務を99.8%の精度で90%以上削減することに成功しました。

金融サービス向けのエラー検出業務への導入・承認フロー構築の事例
次に、金融サービスが提供する、顧客向けアプリケーションのデータ処理業務においてAEOを導入した事例をご紹介します。金融関連の莫大なデータの処理を行うアプリケーションには処理可能な大量のデータが含まれていて、データ処理の承認には人間の意思決定のプロセスも含む必要がありました。
NashTechは、NAPを介したデータ処理を実現しました。まず、アプリケーションからNAPにデータを取り込みます。そして、NAP上に構築されたボットが外れ値や異常値のエラー処理を行います。エラーが検出された場合にはその旨がボットにより自動で表示されます。
そして、検出された検出を人間が確認し、詳細を分析するプロセスを構築しました。精度の高いエラー検出ボットは、機械学習モデルを元に開発され、高品質かつ迅速な納品を遂行いたしました。
まとめ
ビジネス・プロセス上において、単純な自動化が難しい業務においても、NashTechの提供するAEOを活用することで、自動化と業務の効率化を実現することが可能です。標準化された自動化プロセスの中で、グローバルで実績豊富な専門家が貴社の自動化を支援致します。
NashTech Japan への相談は、お電話またはこちらのEメールsales.japan@nashtechglobal.com までご連絡ください。