ブロックチェーンが登場したのは世界がスマートフォンやアプリに馴染み始めた2008年であったにも関わらず、最近のビットコインブームでようやくその技術が注目されるようになりました。 ブロックチェーンの技術ははまだ初期段階である一方で、インターネットやソーシャルメディア同様に私たちの生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。

では、その2つの理由をご紹介したいと思います。

アカウンタビリティ(説明責任)と透明性の保証

ブロックチェーンは会社内の説明責任と透明性の在り方を変えることができます。ブロックチェーンはトランザクション(取引)を記録する、非常に明快で分散された技術です。

今までの中央集権型のトランザクション管理方法とは異なります。わかり易い例で言うと、今までは信用があると言われている銀行という中央集権のもとに発行されていた通貨ですが、全ては銀行が管理していたのです。つまり、銀行次第で発行数であったりを管理できるだけでなく、情報を操作することが可能だったのです。

しかし、ブロックチェーン技術を活用すれば中央集権無しで管理することができ、分散型の通貨として注目を集めたのが暗号通貨なのです。 また、ブロックチェーンは効率的で安価に、セキュリティが確保された公文書を作成することができます。つまり、財政面を気にせずに選挙の投票で透明性を担保したり、文書の作成日時が正しいことを証明できます。

一度記録された情報を改ざんされることもありません。 そのため、議論の余地のない正確な記録は、ヘルスケア業界、自動車業界、金融業界等どの分野においても、説明責任と透明性を保証することができます。

産業界で大変革を起こす

ブロックチェーンの能力を活用している主な業界の一つは、人材業界です。これまで、ブロックチェーンは人材業界の2つの大きな問題を解決するために使われてきました。1つは基礎検証、もう1つはトランザクション(取引)のプロセスです。

基礎検証とは、雇用主やエージェントが個人の身元を確認する作業で、トランザクションとは、例えば新しい仕事などの最終的な目標を達成するまでのプロセスです。 Recruitd社のイアン・ホロックス氏は「求人市場は、飾られた履歴書や虚偽の証明書や汚れたデータで溢れかえっています。

86パーセントの雇用主が履歴書の偽りを発見したことがあると言い、残りの14パーセントは発見できなかったということでしょう。しかし、従来の求職者の身元確認方法は高価であり、雇用主にとっては時間がかかりました。

そこで、我々がブロックチェーン技術で構築しているのは、全ての雇用関連の詳細情報を1つのブロックにまとめるプラットフォームです。 このブロックはネットワークによって自動的に検証され、電子署名が添付されます。つまり、求職者、採用者、雇用者はこのスクリーニングの過程で様々な接点が与えられます。

スキル・職種・業界ごとに分散された求職者のランキングを作成することも出来るのです。 ブロックチェーンの影響力は想像されているよりもはるかに大きく、単にビジネスを成功させる新しい方法ではなく、今やビジネスそのものを変えています。そ

のため、もし御社がブロックチェーンとはまだ関わって居なくとも興味を持っているのであれば、行動を起こすことが重要です。テクノロジーが急速に進化する現代では、行動を起こした企業のみ生き残っていきます。 次回のコラムでは、ブロックチェーンによって変革する3部門について、詳しく解説してみます。

成功へのステップ

NashTechは、オペレーション、技術、構造、そしてリソース面から組織を見直すためにブロックチェーンについて真剣に考えている企業のCIOやいわゆるCXOに、アドバイスを行っています。技術の成功を妨げる可能性のあるハードルを調査、特定することは、御社にとって時間と費用の面で良い結果となるでしょう。

ブロックチェーン技術を御社のビジネスに導入する際、目的のはっきりした計画を立ち上げることと、他のリーダーシップチームの同意が得られていることの確認が必要です。もし経営陣から100パーセントの賛同が得られないなら、実行は難しいでしょう。

仮に彼らの同意が得られたとして、ブロックチェーンの複雑さを理解し、なおかつブロックチェーンが構築される基盤である.NET開発などを経験したチームを結成することが重要です。その過程はテスト、テスト、テストの連続であることが重要だと覚えておいてください。

十分にテストは済んだと思っても、さらにテストをしてください。 ブロックチェーンの未来は明るいです。この技術は今後活躍する場が膨大にあり、これは始まりにすぎません。さらに多くの業界がブロックチェーンのポジティブな意味を理解するに連れて、ビジネス界で変化が現れるでしょう。

NashTechはブロックチェーン革命を受け入れており、弊社のようにこの革命に胸を躍らせている企業から話を聞きたいと思っています。 ブロックチェーンの導入を検討されていましたらぜひご連絡ください!