本記事では、AI技術の発展により近年再び注目を集めているロボティクスについてご紹介します。ロボティクスとは何か?という基本的な内容から始め、ロボティクスの保つ機能や活用事例をご紹介します。そして、ロボティクスがどのような日本の未来を描くのかということもあわせてご紹介します。是非、貴社のロボティクス導入を考える機会にご活用下さい。

 

ロボティクスとは?

ロボティクスとは「ロボット工学」のことで、ロボット自体の設計や制作、各種センサーなどによる制御など、ロボットに関するさまざまな技術を研究する学問分野です。ロボット工学は機械工学や電気電子工学、情報工学など複数の学問を総合的に研究する学問であり、主に産業用ロボット製造技術に関する研究が盛んに行われてきました。

近年では、産業用ロボット以外のロボットも開発されるようになり、ロボティクスは活躍の幅を広げています。産業用以外のロボティクスの事例としては、「ソフトバンクロボティクス」が製作した「ペッパー」が最も有名でしょう。

産業用以外のロボットが開発されるようになったきっかけは、AIの発達にあります。AIの分野では、データを用いて機械自体が「学習」することで人間と同様のことを機械にも実行させる研究が行われています。具体的には、画像認識や音声認識、自然言語処理などが近年注目されており、人間に対してロボットが一歩リードする成果も挙がっているのです。

AI技術の進歩を背景に、ロボティクスの分野でもAIを活用した研究がされており、現在のロボティクスブームを牽引しています。それでは、実際にどのような機能を持ったロボットが研究開発されているのか以下で見ていきましょう。

 

ロボティクスの有する4つの機能とは?

ここまでご紹介したロボティクスの概要を通して、ロボティクスが様々な業界に影響を及ぼすことになることは想像に難くないと思います。それでは、実際どのような機能をロボットは有しているのでしょうか?

1. 作業の自動化

最も初歩的なロボットが有する機能として、単純作業の自動化が上げられます。例えば、工場内で塗装のみを行うロボットなどが該当するでしょう。

2. プロセスの自動化

次に、作業単体だけではなくプロセス自体を自動化するロボットも存在します。プロセスを自動化するロボットは特にRPA(ロボティクスプロセスオートメーション)として知られており、聞いたことがある人も多いかと思います。RPAは主にホワイトカラーの定常業務の一連のプロセスを自動化することができるのです。例えば、お問い合わせメールを受信してからログを残したり、返信したりといった作業の自動化です。

3. データ分析

次のステップでは、データサイエンティストがこなすようなデータ分析を自動化することができます。例えば、需要予測を大量のデータに基づいてAIに自動で出力させることができます。ロボットが自動で行ったデータ分析を基に、欠品の解消、在庫の最適化、受発注業務の負荷軽減などを実現することができるのです。

4. 認知機能の代替

最後に、画像認識や音声認識、自然言語処理などの人間の認知に関することもロボットによって代替することが可能となってきました。コールセンターの自動音声や無人コンビニなども、人間の認知機能をロボットが代替することによって実現しているのです。

 

業界別ロボティクスの活用事例

以下では、上記で紹介した機能を実際に活用した事例を業界別にご紹介します。

農業

農業分野では、AIによって農作物についた害虫を認識し、ピンポイントに農薬を散布するドローン型のロボットが開発されています。広大な農地であっても、高高度から近赤外線カメラやサーモカメラによって撮影された画像を分析し、害虫を発見すれば舞い降りて害虫に直接農薬を散布することができるのです。

他にも、カメラによって撮影された画像から、雑草と農作物を区別し雑草のみを自動で除去するロボットや作物の採取を行うロボットなども開発されています。

製造業

FA(ファクトリーオートメーション)の分野は、以前から活発に研究開発が行われていた分野ではありますが、AIとの組み合わせにより一層勢いを増している分野でもあります。特に、センサーを利用したロボットにより、効率化や人件費削減以外にも、品質の向上や精度の向上にも多大な貢献をしているのです。

外食産業

人間のシェフのように料理を作り、自動でカクテルを作成するロボットなどによりレストランの営業形態に影響を与えるような技術が開発されています。

医療業

今まで外科が行なっていた手術を自動で正確に行うことができるロボットが開発されています。実際の手術では、外科が行うよりも正確に、そして患者の体への負担を少なく行うことができたという実績も報告されているほどに技術は進歩しているようです。

 

ロボティクスが描く日本の未来とは?

ロボティクスは様々な分野に導入され、人間が行ってきた業務をロボットに代替しようとする動きが多く見られます。しかし、ロボットによって人間の仕事が奪われていくのでは?と心配する人が多く存在することも事実です。以下では、ロボティクスによって我々の生活がどのように変化していくのかを見ていきます。

産業の未来

2013年に発表された論文によると、今後10~20年の間に米国では現在の総雇用の約47%が機械に代替され、日本では労働人口の約49%がAIやロボット等で代替可能になるといわれています。

特に、資料整理や文字入力、機械類の操作などが中心の業務となっている職業は代替される可能性が高いとされています。それでは、本当にロボットによって仕事を奪われていく未来が待っているのでしょうか?別の角度からこの現象を見てみましょう。

雇用の未来

今度は雇用の面から、ロボットの台頭を見ていきます。日本が直面している社会課題である「労働力不足」においては、2030年までにGDP比で約1100万人分の労働力が不足すると試算されています。現在の社会状況への対策や取組みは行政を中心に進められており、女性の就業環境の改善、外国人労働者雇用の問題解決、若者の就業ミスマッチの解消などがあるものの、依然として日本の将来的な労働力不足は深刻であるとされているのです。労働力不足の解決策としてロボティクスへの期待はかなり高いことは容易に想像できるでしょう。

日本の未来

日本は労働人口減少が避けられず、経済成長を維持するにはロボットの活用が不可欠となっています。一方で、「仕事を奪われる」という危機感を持つ人も少なくありません。しかし、いつまでもロボティクスの活用に消極的なままでは、世界の先進国の中でも競争力を失っていくでしょう。

今こそ、各企業が積極的にロボティクスを取り入れ、主体的に世間の考え方を変えていくことが必要だと考えます。10年後、労働人口の約49%をAIやロボットに代替させることで日本の経済成長を維持させることができるかはあなたの行動次第なのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事では、NashTechがグローバルで活躍する多くの企業の成長をサポートした経験を活かし、ロボティクスが描く日本の未来についてご紹介しました。本記事がロボットとの向き合い方や活用の仕方の参考になれば幸いです。

また、NashTechではグローバルで得た知見を活かし多くのお客様のロボティクス導入をサポートしてきました。本記事を読んで少しでも弊社にご興味をお持ちいただけましたら、こちらまでお気軽にお問い合わせください。