【2019年版】AI×HR|人工知能が人事部の働き方を変える

近年、AIの普及の波は企業の人事部にまで影響を及ぼしています。AIは正しく利用すれば企業にとって多大な利益をもたらす一方で、少なからずリスクが存在することも事実です。

本記事では、AIの技術が人事部の仕事にどのようなに変化させていくのかということを具体的な事例も含めご紹介します。また、AIによるリスクを踏まえた上で、どのようなアクションを取っていけば良いのかということも合わせてご紹介します。

本記事を御社の人事部へのAI導入のご検討にお役立てください。

AIの急速な普及と人事部への影響とは?

人工知能(AI)の急速な発展が及ぼす社会への影響は日々大きくなっているようです。実際に英国でAI技術を開発している企業が急成長していることから、ロンドンは「AIの首都」と呼ばれています。一般の人々が利用できるものからビジネスの現場で利用するものまで、幅広い分野でAIは急速に普及しているのです。

実際に、Amazon Echoやそれに付随するAlexaシステムのような家庭用機器の登場によって、AIが一般の人々の生活に浸透して来ています。また、AIはビジネスの現場にも大きな影響を与えています。 PwCの報告によると、AIの発展により世界のGDPは2030年までに14%増加する見込みがあるとされているのです。

そのため、今日の企業はAI技術を積極的に採用し先行優位性を獲得しようと奮闘しています。この傾向は人事部の働き方にも大きな影響を与えていて、2018年のHarvey Nash HR調査では、4人に1人以上(26%)の人事が会社の人員配置計画においてAIを利用していることが明らかになりました。この割合は対前年比+9%の急上昇という驚くべき普及速度です。

AIが人事部に与えるメリットとは?

人事におけるAI導入がもたらす可能性が大きいことは明らかです。

多くの事例が存在する中で、JPモルガンの人事部へのAIの活用事例がAIがどれだけ効果的であるかを明確に示しています。 JPモルガンでは、1年分の法的契約を確認する業務に従来は約36万時間必要としていました。ところが、AIはこの業務をわずか2.85秒で処理を可能にしたのです。これによって人事の業務は飛躍的に改善されたことでしょう。以下では、人事部の大きな役割である採用活動と人員配置業務に関したAIの活用メリットをご紹介します。

人事部の採用業務におけるAIのメリット

ForbesとPeople Mattersの両企業は、採用業務においてどのようにAIが活用できるかを探求しています。AIを活用することによって、低価値の管理業務を効果的に処理し、無意識の偏見を減らし、採用プロセスを合理化することで時間を捻出することの可能性を探っているのです。そして、人事担当者がより戦略的かつ創造的な業務に時間を割くことができるようになります。

確かに、CXO Todayを執筆しているShella ConsultantsのCEOであるKapil Guptaは、今日の採用における最大の課題は、顧客のための優れた才能の獲得、ならびに履歴書やその他のリソースの選別という長期にわたる作業であると認識しています。採用プロセスへのAIの導入は、採用業務において明らかに前向きな動きであり、組織にとってより効率的な採用プロセスにつながるでしょう。

人事部の人員配置業務におけるAIのメリット

AIは面倒な単純作業をこなすことが出来るだけではありません。 Business Standardによって報告されているように、IBMのAIツール「Watson」の研究事例では、新入社員と既存の社員の相性を、個人的なスキルセットと同様にAIが識別し、最適な役割を担うようにする人員配置をする方法について説明しています。 McKinsey Global Instituteが報告しているように、このことは企業の生産性向上につながると大いに期待されているのです。

AIが企業の人事を凌駕する?

AIの可能性は明らかに大きいですが、AI技術に関する理解が不足していると相応のリスクが生じます。米国を拠点とするOracleとYoung Enterprise UKの両方が実施した調査では、企業がテクノロジーを効果的に活用できないことによって生じる悪影響について従業員がどのように恐れているかが示されています。

6月のPersonnel Todayは、調査参加者は自分の専門性がAIに代替されることによって、適切なトレーニングを受けることが出来ないことを恐れていると報告しました。さらに、この調査では人々が自ら進んでAIロボットに仕えて、命令を受けるだろうということも発見しました。

このターミネーター風の未来像は、AI技術に対する理解の欠如と、厳密な一連の倫理観を念頭に置いてAIを開発する明白な必要性の欠如から生じてしまっています。AIが人間を凌駕するリスクも考えなければいけないのです。

AIを活用して”付加価値の高い”人事業務へシフト

近年、日本でもよく耳にする人材確保の課題を考慮すると、人事部の採用業務において、採用プロセス内で上記のようなAIを活用することで大きなメリットを得られることは明らかです。さらに、人事のみに限らず、すべての分野でAI技術の活用に関して改善の余地がたくさんあります。

特に、人事部においてAIの進歩によって利用できる機会は非常に豊富です。採用業務における生産性の向上からより優れた人材の獲得まで、AIは人事の世界において重要な発展となることが予測されます。

また、今後の会社経営にはAIの活用が必要不可欠になることが予想されます。そのため、人事と企業の経営者はAIの利点および組織の機能を向上させるために、AIをどのように活用出来るかを考慮し、より付加価値の高い業務に注力していくことが求められるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?人事のAI導入にあたって、メリットだけでなくリスクが存在することは事実です。一方で、人材確保が課題となっている今、採用業務をはじめとする会社経営における重要な業務にはAIの活用が必要不可欠になることが予想されます。

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