ベトナムテクノロジー企業 2位の「NASHTECH 」とは?

NashTech社CEOのポール・スミス氏にベトナムでのNashTechの設立について語っていただきました。

いつビジネスを始めましたか?またそれは今まで、どのような道のりを歩んで来ましたか?

Paul Smith, Chief Executive Officer, NashTech

Paul Smith, Chief Executive Officer, NashTech

英国に本社を構えるNashTechは2000年にベトナムに進出をしました。

ベトナムでオフショア開発を開始した理由は、当時我々にとって重要であった顧客が、弊社との契約を解消してスタッフをインドに転勤させたがっていたことから始まりました。

多くの企業がアウトソーシング先として外国に目を向ける中、弊社としてもビジネスを維持するための解決策としてベトナムでオフショア開発を始めました。 ある晩、ベトナムという国と、この国でのビジネスチャンスについて熱く語る地元の人と夕食をともにする機会がありました。そこで私は、当時のベトナムという国の可能性を調べ、ハノイを訪れて、その年のうちにベトナム進出を決定したのです。

 

NashTechがベトナムを選んだ理由とは?

興味深いことに当時のベトナム西部は、非常に危なっかしいイメージもあったというのも正直なところです。しかし、当時と言ってももう20年も前のことで、現在のベトナムとは大きく異なっていました。 ベトナムは9600万人の人口を抱える急成長している国で、東南アジアの中では最も安定していると言われる一党制の政治がサポートする教育システムがベトナムにはあります。

そしてベトナムは非常に起業家精神に溢れ、PwC(プライスウォーターハウスクーパース)によると2050年には経済におけるトップ20に入ると言われています。 低コストという唯一の理由でベトナムを選んだと思われたことが多いです。

しかし、当時から技術革新という面でもベトナムは大きな可能性を持っていると感じでいましたし、実際現在では大きな力を持っています。 実際、ベトナムに進出し18年が経過する弊社の哲学は、単に安価なサービスを提供するだけではありません。要件定義からしっかり行うことで、顧客のビジネスを競争力のあるものに変化させるサポートをしているのです。

ベトナムでビジネスをする6つのメリット

ベトナムはビジネスをする上で非常に条件の良い国です。では、ベトナムでビジネスをする6つのメリットをご紹介します。

1.83%の卒業生は科学を専攻

ベトナムではベトナム政府自体が若年層のIT学習を斡旋しており、近年IT人材の人口は急増していることがIT国家として急成長を果たす大きな理由となっています。

2.この10年間で、数学オリンピックでトップ3に入っている

ベトナムは、世界の数学オリンピックでここ10年間連続でTOP3にランクインしています。元々数学の得意な人材が豊富なベトナムでITが盛んになることは難しいことではありませんでした。

3.国民全体の65%の年齢が35歳以下

ベトナムの国民の65%の年齢が35歳以下です。若くて未来のある人材が豊富であることはビジネスの面でももちろん、経済的にも成長するベトナム人の購買力は上がっていて、消費市場としても翁チャンスがあります。

4.ベトナムの経済成長率は年平均7%

ベトナムの経済成長率は年平均7%です。まだまだインフラのみ整備など課題は残る一方、発展途上国と言われていた一昔前に比べると経済的に大きな成長を見せています。また、高い水準での成長はこの先も続くことが予測されており、今後もベトナムビジネスのチャンスは拡大します。

5.テクノロジー分野は主要な政府の戦略である

テクノロジー分野はベトナム政府にとって国家戦略の一つとなっています。事実、欧米企業だけではなく多くの日本企業がベトナムへ進出するとともに、外国投資も多く集まっています。また、ベトナムは外国企業の受け入れに対して積極的になっていて、税制優遇処置など外国企業が進出しやすい環境が揃っています。

6.世界で13番目に人口が多い

そして、9600万人という人口数は世界で13番目になります。人口が多いということは単純にそれだけマーケットが大きいということなので、消費・労働において大きなチャンスが広がっています。 また、ベトナムの人々はフレンドリーで、創造的で、素直です。政府は特にテクノロジーの分野でビジネスをすることに好意的です。

NashTechの哲学

NashTechは20年間ベトナムで営業し、この国では最大手テクノロジー企業2社の内の1社となっています。これはベトナムで営業を開始した際の狙いでしたか? NashTechはベトナムのテクノロジー企業としては2番目に大きく、外資企業の中では最大です。しかし弊社は最大手企業になろうとしている訳ではありませんが、多くのスタッフが在籍し、企業が速いペースで成長していることは嬉しく思います。

弊社の哲学は、ベストを尽くして成長することです。そして顧客のニーズを満たし、株主に利益を還元することです。ベトナムで二番手になったことは、そういった意味で大きなアドバンテージがあります。

アセアンビジネス協会( UKABC)との良好な関係を構築

そして、ベトナム進出後は多くの苦難もありましたが、英国・ アセアンビジネス協会( UKABC)とベトナム・英国ネットワーク( VN-UKネットワーク)との深い関係のおかげで、困難を解決できました。

一例として、 2007年に LTEと呼ばれる新しい 4Gモバイル技術で弊社は良い結果を残しました。その際にローカル環境でモバイル通信のテストをするために、大きな開発ラボと大量の高額のハードウェアを持つセンターを開く必要がありました。

その際に、そのためにハードウェアを輸入し、ホーチミン市でネットワークを構築するライセンスの取得で 2年かかってしまうという問題にぶつかったことがあります。 しかし、ベトナム政府、UKABC、VN-UKネットワークを通じた私たちの関係で、政府職員と直接お会いし、弊社のプロジェクトの利点を説明することができました。

続く話し合いで、ライセンスを取得できたのです。 2年かかるはずの手続きは たった 3ヶ月となりました。 今後、弊社はベトナムに進出する一企業として、ベトナム経済にお返しができると信じています。私は UKABC・ VN-UKネットワークの中で、ベトナム政府をサポートすることに長い時間をかけました。企業の社会的責任は重要であり、弊社は数多くのチャリティに参加して特に恵まれない子供たちが教育を受けられるよう援助をしています。

弊社が行なっていることの一つとして、辺境に住む子供たちが学校に行けるように自転車を寄付し、その地域の家族にはお米を寄付しています。子供たちは家族のお米を買うお金を稼ぐために働かなくてはならないことがあります。お米を家族に寄付すれば、子供たちは学校に行くことができ、受けた教育で経済はさらに強くなって行くのです。 ベトナムで輸出業や企業設立を目指す際に必要となるのは「辛抱強さ」です。

べトナムが世界でも最大のマーケットの一つになりつつある上で、早期参入は重要です。しかし、参入すればいいというわけではなく現地の人々との関係性を築くことも重要となります ベトナムでビジネスを行う上で、一度ベトナムへ訪問し、残りはEメールのやり取りで大丈夫と考える人もいるかもしれません。しかしそれでは上手くいかないでしょう。

現地の消費者ではなく労働者たちと対面で話し、信頼を築くことが全てです。その上で、ビジネスを始めることができるのです。 ポール・スミス氏のインタビューは、NashTechがどのようにベトナムで事業を始めたかについて興味深い洞察を与えてくれました。現在ではNashTechはベトナムで最大の外資企業に成長しています。 このインタビューは、弊社の主要サービスであるアドバイザリー、コンサルティング、ソフトウェア、BPO、インフラストラクチャーについての視点と2017年の最新テクノロジーとトレンドを紹介するブログシリーズです。

弊社ウェブサイトhttp://bit.ly/2rqTV1wでブログシリーズをご覧ください。