2020年の新型コロナウィルスは、今まで私達が当たり前だと考えていた日常に変化をもたらしました。それは、教育分野・医療業界・企業でのeラーニングの導入や、eラーニング自体の多様化にも同じく見られることです。今回は、今年に入ってから注目が続くeラーニングについて詳しく解説していきます。

今さら聞けない、eラーニングとは?

eラーニングとは、主にインターネットを利用した学習形態のことを言います。今までは、決まった時間に、決まった場所に行き、複数人で講師の講義を受けるといった、集合研修や集合授業が当たり前でした。しかし、eラーニングの登場により、自分の自由な時間・場所で受講できるようになったのです。

実は、eラーニングは今に始まった教育の手法ではなく、以前からも存在し、開発が進められてきました。最初は、CDなどを使った形式から、現在は急速に普及したインターネットを使用した形式まで発展しています。このような教育形式が、今年の新型コロナウィルスの影響で、更に注目を集めているというわけです。

コロナ影響下で急成長するeラーニング市場

すでに実感している方も少なくないと思いますが、eラーニングをはじめとするオンライン学習市場は、現在急成長しつつあります。ある研究所で行われた調査によれば、2019年度(2019年4月1日~2020年3月31日)の国内eラーニング市場規模は、前年度の2018年度に比べ、7.7%増加するとの発表が出されました。

更に、今後新型コロナウィルスが収束した後も、社会生活の安定化が見通しにくいため、対面授業ができない学習塾や、予備校などでは、映像授業やウェブ授業のサービス提供が活発化すると考えられています。

2020年最新版!e ラーニングの活用事例の紹介

市場拡大が期待されているeラーニングについて紹介してきましたが、一体どういった形で導入されているのでしょうか。e ラーニングは学校や学習塾などの教育機関の他にも、一般企業や医療業界での導入も活発化してきています。

NashTech Japanも「イギリス某有名通信制の公立大学」、「某日系自動車メーカー」に対してeラーニングソリューションの開発を提供していきました。

それでは、実際の最近の活用事例を見ていきましょう。NashTech Japanの開発事例もご紹介します!

教育現場においての活用事例

Moodleは,eラーニングなどオンラインで授業を行うために開発されたシステムで、

世界で最も普及しているオープンソースの学習管理システムと言われています。主に教育機関で使われているサービスであり、オンライン上のテストの受験・自動採点、教材作成・公開、学生同士でコミュニケーションがとれる機能など、e ラーニングに必要とされる様々な機能を備えたサービスを提供しています。

実際に大学などの日本の教育機関では、既に取り入れているところもあります。更に、Moodleの最大の特徴は、そのコミュニティの規模が大きいことです。世界中に多くのユーザーと開発者がいて、活発に共同開発が行われているのです。

例えば、英国で創業し、今では世界複数カ国に拠点を持ちながら技術開発などを行うNashTech Japan株式会社も、Moodleのシステム開発に携わっている会社の一つです。NashTech Japan株式会社は、サイトなどのシステム改正、ビデオ対話の導入など、最新技術を駆使して、オンライン学習の発展に寄与しています。

医療業界の活用事例

eラーニングは、教育機関のみならず、医療業界でも積極的に取り入れられています。しかし、病院に導入されているe-learning systemの多くは学校向け・企業向けに開発されているものが多く、医療機関の特殊な環境には必ずしも対応していないという意見もあります。

例えば、医療現場の教育においては、一概に医療と言っても、分野ごとに教育の内容や方法の組み合わせが大きく異なる事や、機密の情報が多いため、それらにアクセスせする度にパスワードを求められてしまい、多忙な医療従事者に負担を与えてしまう可能性も考えられます。

このようなデメリットもあるeラーニングですが、時間の制約なしに、いつべも学べる点においては、医療業界でも注目されていて、現在では医療業界に適した、eラーニングの開発・導入が進んでいます。

企業研修のオンライントレーニングでの活用事例

日本の企業においてのeラーニングを取り入れたオンラインによる新人研修は、新型コロナウィルスの影響が拡大する前から、多く取り入れられてきました。加えて、企業でのeラーニングの導入は、近年多様化しています。

以前だと、オンデマンド形式の動画が用意されているだけで誰が受講して、誰がしていないのか分からなかったり、学習者の自由なタイミングで利用させる形式が多くありました。しかし、最近では、受講率・ログイン率・修了率が確認でき、受講成果の確認をする機能も取り入れられるようになりました。

この他にも、ライブ機能や宿題機能などの機能といった便利な機能を提供するサービスも登場し、eラーニングはますます多様化しているといえます。

まとめ

今回の記事では、そんなeライニングについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。eラーニングは市場が拡大するとともに、そのシステム自体も多様化し、広がっているように見えます。本記事でも紹介した、今の時代に合ったサービスを提供するmoodleや、最新の技術を開発するNashTechの今後に期待ですね。