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ポストパンデミック時代のDXのメリットとは?

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DX (デジタルトランスフォーメーション )という言葉は、ここ数年頻繁に使われるようになりましたが、定義が曖昧になりつつあります。多くの場面においてはただのキャッチフレーズの一つとなっていますが、実際は多くのグローバル企業にとって重要な成長戦略の一つとされております。果たして、このポスト・コロナの時代において、DXはどのように捉えられ、活用されるのでしょうか? 

Nash Squaredの2021 Digital Leadership Reportでは、「コロナ渦には、戦略立案の際、想定外の技術支出があったとた」報告されています。コロカ禍前は、多くの企業がDXによるワークフォースの強化・改善に注力していましたが、コロナによってビジネスモデルそのものの転換を余儀なくされた企業も多く存在し、その結果2020年にDXを取り入れる企業が大幅に減りました。

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マッキンゼー社の調査によると、1,140人の企業経営者の内64%が、新たな需要に対応するためのテクノロジーの導入を戦略的差別化の要因として考えているため、新しいデジタルビジネスを構築する必要があると回答しています。 

DXはその単純な一歩目ではなく、全行程に各企業が入りこみ、その過程で自分たちに最も適したものを模索することが必要です。DXの成功を保証する” 銀の弾丸” は存在しないため、DXとは何か、将来的にどう変化するのかを各企業/社員が真に理解することが、最初の一歩となります。 

DX の定義

まず、私たちがDXを考えるとき、一つの組織が内外部、オン/オフラインでどう区別をつけて、改善していくかを見直す手段であると考える傾向があります。そのため、DXにおいて技術、人材、プロセスをどのように刷新するか、企業は一歩踏み込んで考える必要があります。その中で、一つの大きな問題を軸とし、可能なアウトプットを考察します。DXの目的は、デジタル革新により最も適した意思決定、労働効率性及び顧客体験の向上を可能にすることです。DX化を成功させるには、多くに難題を潜り抜け、各組織が最適なソリューションを見つけなければなりません。ある企業では、機械学習とデータ分析を活用して顧客の好みを的確に予測するソリューションを導入しました。一方で、アプリケーションのモダナイゼーションによりレガシーにおけるITコストの負担を最小限に抑えている企業もあります。他方では、モバイルアプリやウェブサイトなどのデジタルプラットフォームを導入して顧客体験を向上させたり、新しいテクノロジーを活用して従来のビジネスからデジタルビジネスへの転換を図ったりすることが必要かもしれません。 

とても複雑そうにみえますが、対面式の銀行サービスからモバイルバンキングへ、現金からのキャッシュレス化、バンクレス決済。多岐にわたる業種にてどのようにDX/BTが行われたかを考えると、レンタルビデオから動画配信サービスのNetflixが台頭してきたことも、DXが我々の生活に大きくインパクトがあることが証明されております。

DXの重要性

コロナ禍以前は、DXは企業の優先事項として注視されておらずおまけのような認識を持たれていました。しかしながら、現在ではこの世界的なパンデミックにより、各企業はテクノロジーへの刷新を行い、著しい変革を行いました。DXによるテクノロジーの強化は、企業が時代の最先端を行き、競争力を維持するためのチケットとなったのです。  

直近行われた研究よると、約87%の経営者が考えを一新し、現在のテクノロジーを導入した戦略的姿勢は、企業の成長を促す、投資拡大(競争力強化)、デジタル技術分野への事業の再投資、のいずれかであると述べています。 

上記のメリットは一体何でしょうか? 

  • データの価値を活用する:多くの企業で膨大な量のデータを収集している一方で、そのデータの価値をしっかりと発揮できている企業は多くはありません。弊社が考えるDXでは、収集したデータを価値あるものに変換し、より高いレベルでのビジネスインテリジェンスを育むことを支援しております。顧客と企業の好みをより総合的に理解することで、企業は顧客中心の戦略立案をおこない、よりパーソナライズされたコンテンツでソリューションを提供することができます。 
  • 加速する効率化:手動タスクの自動化とデータの統合を可能にする適切なテクノロジー/RPA等を使用することで、ワークフローとプロセスを合理化し、組織内の効率を向上させることができます。 
  • 顧客体験の向上:顧客にとって選択肢が広がった現代社会では、お客様はデジタル体験にこれまで以上に大きな期待を寄せています。ガートナー社の最近の調査では、回答者の3分の2以上が、カスタマー・エクスペリエンス(CX)が新たな戦場になっていると主張しています。テクノロジーの活用により、デDXは、お客様やクライアントに対して、より充実した、シームレスで直感的な体験を提供します。 
  • コスト削減:クラウドや、その他のテクノロジーを利用してシステムやアプリケーションを近代化することで、レガシーコードに付随するメンテナンスにかかる費用を削減することもDXによって行うことができます。 
  • 加速するデジタル文化:また、DXでは、デジタル文化を促進しております。最先端のハイテクツールでは、シームレスな共同作業をより効果的に実現するだけでなく、デジタル社会におけるビジネスの推進にも役立っています。デジタル文化は持続可能性にとって必要不可欠です。なぜならデジタル文化は、組織内のメンバーにもスキルアップと学習機会を促進していく必要があるからです。 

DX化の成功への道

DX化には一律のロードマップは存在しません。そのため、各企業の成長を加速させるためには、いくつかのステップがあります。

  1. アジャイルマインドセットの採用 – アジリティは、DXの基礎となる要素です。未だに多くの課題がありますが、アジャイルというコンセプトを受け入れることは、実験を奨励し、革新的なアイデアを成長させる有効的な手段になります。 
  2. ビジネスの再構築 – IT変革は、顧客中心主義を軸に構築されるべきです。テクノロジーの力を活用して業務効率を高め、急増するお客様の期待に積極的に対応する方法を考える必要があります。。 
  3. 計画・戦略の策定を開始する – 我々は腰を据えて、こう問う必要があります。「あなたは、この仕事から何を得たい?」「乗り越えなければならない壁は?」「やらなければならないことは何か?」これらの問いから各組織が抱える根本的な課題を発見し、明確なビジョンと適切な変革戦略を立てることができます。すなわち、Whyの部分から、組織の旅路をナビゲートすることができるのです。 
  4. 他部門との連携と共創 – 結局のところ、DX化するには、組織全体に根本的な変化をもたらすための新しい考え方が必要です。そのため、部門の垣根を越えて連携し、ビジネスの成長に焦点を当てた戦略立案を行うことが大事になってきます。、組織内での部門という概念を一旦取り払い、共通目標を持つことが、成功を共同創造するためのキーポイントなるのです。 
  5. 従業員の再教育及びデジタル社会への適合 – 企業が成長していくための重要な柱は「人」です。企業は、デジタル技術を導入する前に、従業員が同じ目線で考え、対応に十分な準備ができていることを確認する必要があります。 

総じて、DXは企業が成長していく上での最も重要な課題の一つであり、導入には非常に複雑なプロセスを必要とします。しかしながら、もしあなたが一人で、どこから、どのように取り組んだらよいか分からないと感じているなら、信頼できるパートナーと組むことで、デジタル化の促進、企業の成長実現が行われると信じております。  

成功への鍵は、DX化についての知見や効果的な戦略を理解し開発経験がある信頼できるパートナーと協力することです。 

NashTech Japanへの相談は、お電話またはこちらのEメールsales.japan@nashtechglobal.com までご連絡ください。 

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